大糸線資料館

大糸線関連の情報

   


    

大糸線とは?


長野県松本市から新潟県糸魚川市を結ぶ、全長105.4kmの鉄道路線です。
駅数:41
電化:松本駅~南小谷駅間(南小谷駅~糸魚川駅間は非電化)
線数:全線単線
そのうち、東日本旅客鉄道の営業区間は70.1km(松本駅~南小谷駅間)、西日本旅客鉄道が35.3km(南小谷駅~糸魚川駅間)と、2つの管轄にまたがる珍しい路線となっています。
なお、西日本旅客鉄道の区間は管内で孤立した路線となっています。これは北陸新幹線の開通に合わせて経営分離が行われ、糸魚川駅の在来線に関してはえちごトキめき鉄道株式会社が管理しているため、このようなことになっています。大糸線は全線において単線区間となっており、松本駅~南小谷駅間は電化されているものの、南小谷駅~糸魚川駅間は未だに非電化区間となっています。


大糸線の歴史

1915年信濃鐵道により松本市駅-豊科駅間開業。同年、信濃大町駅まで延伸。
1926年松本駅-信濃大町駅間電化される。信濃大町駅-簗場駅間開業。
1930年簗場駅-神城駅間開業。
1932年神城駅-信濃森上駅間開業。
1934年糸魚川駅-根知駅間開業。
1935年信濃森上駅-中土駅間開業。根知駅-小滝駅間開業。
1937年松本駅-信濃大町駅間を国有化。
1957年中土駅-小滝駅間が開業し全線開通となる。
1959年信濃大町駅-信濃四ツ谷駅(現白馬駅)間が電化される。
1960年信濃四ツ谷駅-信濃森上駅間が電化される。
1967年信濃森上駅-南小谷駅間が電化される。
1982年「特急あずさ」南小谷駅乗り入れ定期運行開始。
1983年全線に列車集中制御装置(CTC)導入される。
1987年国鉄の分割民営化に伴いJR東日本・西日本に営業が分割される。
1993年糸魚川駅-南小谷駅間のワンマン運行開始。
1995年梅雨前線豪雨により信濃大町駅-根知駅間が被災し不通となる。同年中に南小谷駅-小滝駅間を残して復旧する。
1997年南小谷駅-小滝駅間が復旧し全線復旧する。
1999年松本駅-南小谷駅間でワンマン運行開始。
2012年H24年豪雪により南小谷駅-糸魚川駅間で2か月に渡り運休となる。
2019年大糸線活性化協議会設立される。
2025年松本駅-穂高駅間にてSuica導入予定。

使用車両

【JR東日本 E127系100番台】
松本駅~南小谷駅間で運用。長野支社と新潟支社管内の普通列車向けに製造。大糸線車両は霜取り仕様のパンタグラフが搭載され、通称「アルパインブルー」と呼ばれる長野色にカラーリングされています。

【JR西日本 キハ120系300番台】
非電化区間を走行する小型気動車。金沢総合車両富山支所に配置されている車両にはトイレが設置されており、大糸線で運用されています。運賃箱・整理券発行機が備えられたワンマン専用車です。

【JR東日本 E353系】
中央線で運行されている「特急スーパーあずさ」専用に開発された車両です。塗色は南アルプスの雪をイメージしたアルパインホワイトを基本に「あずさ」伝統のあずさバイオレットが用いられています。

【JR東日本 HB-E300系】
長野県の県木であるシラカバの森の中を走り抜けるカラーリングイメージが配された観光用車両です。展望用座席、バリアフリーに対応。大糸線では「リゾートビューふるさと」として運行しています。


小谷村内の駅

JR東日本 南小谷駅


1935年11月に大糸線の延伸により旅客駅として開業しました。JR東日本管轄の電化区間とJR西日本管轄の非電化区間の境にあり、在来線では唯一、異なる営業管轄の境界駅となっています。
1番線:特急・特別列車の発着。JR西日本とは完全に切り離された路線。
2番線:JR東日本管轄、信濃大町駅方面への発着に運用。
3番線:JR西日本管轄、糸魚川駅方面への発着に運用。

開業当時の南小谷駅(1935)
多くのスキーヤーで賑わう(1974)
五六豪雪時の南小谷駅(1980)
全ホーム使用中の南小谷駅(2018)

JR西日本 北小谷駅


1957年8月に中土-小滝駅間の開通に伴い旅客・貨物駅として開業しました。長野県最北の駅で国鉄時代はこの駅までが長野支社の管内でした。構造は単式1面1線のホームが配置され、現在は北陸広域鉄道部管理の完全無人駅となっています。
平成7年の梅雨前線水害時には土石流が流入し埋没、以後、2年4か月に渡って復旧作業が行われました。
2020年度における1日の平均乗車人数は2名となっています。

開業時の北小谷駅(1957)
北小谷駅停車中の準急白馬号(1962)
豪雨で被災した北小谷駅(1995)
北小谷駅に入線する120系(2023)

JR西日本 中土駅


1935年11月に大糸線の延伸により開業した旅客駅です。1957年まで大糸線の終着駅だったため転車台が設けられており、また、2005年までは列車交換が可能な設備を整えていました。構造は単式1面1線のホームが配置され、現在は北陸広域鉄道部管理の完全無人駅となっています。
2020年度における1日の平均乗車数は0人となっていますが、2023年度には駅舎の改装とレンタル電動自転車の配備が予定されています。

開業当時の中土駅(1935)
五六豪雪で全てが埋まる(1980)
中土駅の転車台(1984)
平成7年豪雨で被災した中土駅(1995)

JR東日本 千国駅


1961年12月、千国崎仮乗降場として開業。翌年、千国と改称し旅客駅として開業しました。構造は単式1面1線のホームが配置されていますが、1989年から2005年までは列車増加に対応するため、相対式2面2線ホームとなっていました。現在は南小谷駅が管理する完全無人駅となっており、近年における平均乗車数は2名となっています。小谷小学校や中学校、千国諏訪神社の最寄り駅です。

以前の千国駅通路
相対ホームへの地下通路口
相対ホーム時代の千国駅
千国駅を通過するE353系(2023)

JR東日本 白馬大池駅


1947年12月、川内下仮乗降場として開業。翌年、白馬大池と改称し旅客駅として開業しました。構造は単式1面1線のホームが配置され、現在は南小谷駅管理の完全無人駅となっています。駅名は駅の西側にそびえる白馬乗鞍岳山頂近くの白馬大池が由来。
近年における平均乗車数は9名となっており、周辺には10戸程度の住宅が見られます。

白馬大池駅開業時(1948)
新駅舎完成(1974)
新駅舎完成時の駅周辺(1974)
駅を通過するHB-E300系(2023)

大糸線写真集

南小谷駅の臨時列車ジオパーク号
南小谷駅に停車中のキハ52系115番
中土駅に停車中のキハ52系125番
冬の中土駅とキハ52系
北小谷駅へ入線するキハ120系
南小谷駅にそろい踏み!
雪に埋まる中土駅とキ100+DD16-11
雪原を疾走するキハ52系
南小谷駅に停車するクハ68系
五六豪雪で全てが埋没した南小谷駅
485系改造長ナノN201「彩」
EF64-37 旧型客車「安曇野」
EF64-1054 信州信州DC号
初代「長野色」の115系快速
南小谷駅に停車中の115系「横須賀色」
キ100+DD16-11 ラッセル車 南小谷駅
南小谷駅旧駅舎
北小谷駅を出発する初荷貨物車
DD16とDE10によるプッシュプル走行
初入線!E257系長モトM103編成
115系 大糸リレー号
南小谷駅停車中の183系あずさ
E491系 East iーE 検測列車
開業時の南小谷駅に集まる人々
南小谷駅にて E351 スーパーあずさ
ゲタ電運転記念切符
北小谷駅に到着したC56-113
ENR-1000 ビッグロモ
あずさ・115系初代新潟色・しなの
DD16-304牽引 オリエントサルーン
昭和37年 北小谷駅停車中の準急白馬号
昭和10年頃の姫川第1橋梁と第2ダム