小谷村は「中部山岳国立公園」と「妙高戸隠連山国立公園」の2つの国立公園を有する自然豊かな山間の村です。長野県最北西部、新潟県との県境に位置し、夏は冷涼、冬は日本屈指の豪雪地帯です。
人口 | :2,807人(1,420世帯)※2024年12月25日現在 |
村花 | :大山桜(オオヤマザクラ) |
村木 | :山毛欅(ブナ) |
姉妹都市 | :東京都三鷹市・千葉県長生郡白子町・静岡県菊川市・ニュージーランド マールボロ・イギリス オタリーセントメリー |
観光協定 | :東京都町田市・群馬県利根郡片品村 |
年間平均気温 | :6.9℃ |
最高標高点 | :小谷村千国 小蓮華岳山頂(2,766.0m) |
最低標高点 | :小谷村北小谷 北緯36度54分56.33秒 東経137度52分29.57秒(約173.2m ※長野県最低標高地点) |
隣接自治体 | :長野県長野市・長野県北安曇郡白馬村・新潟県糸魚川市・新潟県妙高市 |
四季

春
4月に入ると雪が一斉に融け始め、田んぼの畔にフクジュソウが咲き始めれば、間もなく村民も待ちわびる待望の春がやってきます。麓の新緑はモノクロームの世界を徐々に染め上げ、ゴールデンウィーク前には一年で最も美しく、そして、最も過ごしやすい季節へと変化していきます。「この時期の小谷村が一番素晴らしい」と言う村民も多く、観光や里山ハイキングに訪れるのであれば是非おすすめしたい季節です。
また、5月の連休には村一番のイベント「塩の道祭り」が行われ、多くの観光客で賑わう時期でもあります。この祭と前後して春の味覚「山菜」の時期を向かえます。各飲食店にはタラノメ・コシアブラ・コゴミ・ギョウジャニンニク・ヤマウドなどの料理が提供され、都会では味わえない料理に舌鼓を打つ季節でもあります。
山菜の中でも終盤となるネマガリタケを見る頃、新緑に包まれた小谷村は短い夏へと向かっていきます。



夏
7月の下旬、長い梅雨を終えると短いながらも、本格的な夏がやってきます。みなさんが思い描く「夏」とは違い、30度を上回ることは滅多になく、湿度も低めの傾向。都会の喧騒から離れ、爽やかな気候の中で小谷村での滞在を楽しんでいただけます。また、登山の最盛期を迎えるこの時期、北アルプスの白馬岳・朝日岳方面への登山口となる栂池自然園には水芭蕉が咲き誇り、多くの観光客が訪れます。
栂池自然園から上部は「中部山岳国立公園」のエリア。北アルプスの北部に連なる後立山連峰は多くの登山者を迎え入れ、白馬大池方面から白馬岳へと向かう人々で賑わいを見せます。また、その稜線には短い夏を精一杯に生きる高山植物や、雷鳥を始めとする動物たちを見ることができるのもこの時期ならでは。
8月も中旬を過ぎると徐々に気温が下がりはじめ、9月に入れば蕎麦の花が咲きはじめ、いよいよ錦繍の秋へと季節は移り替わります。



秋
奇祭「ささらすり」で知られる千国諏訪神社の大例祭が終わる頃になると、夏の賑やかなひと時は終わりを告げ、足早に秋がやってきます。9月の中旬になると一気に気温が下がり始め、それと同時に赤色・黄色の紅葉が山肌を染めていきます。10月に入ると日本百名山のひとつ「雨飾山」や「鎌池」は紅葉に色づき、山頂付近の岩壁「布団菱」とのコントラストが見ごろを迎え、一年で最も多くの登山者を迎えることになります。
また、この時期は新そばとキノコの季節。村内では新そば祭りが開催され、多くのみなさんにご参加いただいております。
10月中旬になり、麓まで完全に紅葉が降りてくれば、北アルプスの山々は初冠雪の時期を迎え、これを境に冬へと足早に季節は進んでいきますが、三段紅葉が季節の終わりを彩ることもあります。
そして11月。早ければ中旬には除雪車の音を聞くようになり、これを境に色のない長い冬を迎えることになります。



冬
11月初旬、村の人々は急ぎ、冬への準備を整えていきます。木々の雪囲いから除雪機の整備、家屋の窓ガラスの保護など、やらなければならないことは数多くあります。スキー場ではリフトの架け替えや整備、圧雪車の整備に余念がありません。閑散期ではあるのですが、とても忙しい時期でもあるのです。
11月も中旬を過ぎれば麓にも雪が降り、いよいよスキーシーズンの開幕です。12月、村内にある三つのスキー場がオープンを迎えれば間もなく新年を迎え、3月までは多くのスキーヤーで賑わう季節となります。
また、人々の暮らしは寒さと雪と共に生活し闘う日々が続きます。特別豪雪地帯に指定されており、例年3m以上の降雪に見舞われて除雪作業や屋根雪下ろしなど、都会では見られない風景が広がります。ただし、そんな中でも小谷らしい生活は息づいており、冬の手仕事「藁細工作り」や「雪中キャベツ作り」が行われるのが、この冬になります。

